肌断食と湯シャンは、肌へのダメージを取り除き、頭皮や肌の常在菌環境や皮脂の分泌を正常化して肌荒れを改善する自然療法の1つです。
自然療法は時間はかかりますが、副作用がなく安全なのがいいところ。
また、本当の意味で改善するので、薬をやめたら再発という恐れもありません。
肌断食と湯シャンで結果を出している人も多いのですが、すんなりと肌断食と湯シャンに入れない人も多いようです。
完全湯シャン、完全肌断食に越したことはありません。
しかし、一気に始めると環境が変わるので、痒みや脂漏性皮膚炎等で挫折してしまうケースもあります。こうなっては元も子もありません。
そこで肌断食と湯シャンにすんなり入れた方の傾向をお聞きしてみました。
すると、肌断食や湯シャンをする前のケアがシンプルなケアをされていたことが分かりました。
つまり基礎化粧品やシャンプーを使うにしても肌へのダメージの低いものを使い、肌や頭皮へのダメージの低い使い方をされていたわけです。
シャンプーやリンスも、肌荒れの原因となります。
とは言え、これまでシャンプーやリンスをたっぷり使ってきた方がやめてイキナリ湯シャンにするのもハードルが高い。
そこで、シャンプーの代わりの候補として、小麦粉シャンプー、米粉、米のとぎ汁、ガスールが挙げられます。
小麦粉・米粉・米のとぎ汁は中性なので傷んだ髪にも使えます。
美髪を目指す人も小麦粉シャンプーか米のとぎ汁洗髪、米粉洗髪が向いています。
ただ、小麦粉アレルギーの人は小麦粉シャンプーが使えないので米粉洗髪や米のとぎ汁洗髪がおすすめです。
ガスールは食物アレルギーの方でも使えます。さっぱりした感触ですが髪の傷み具合によってはバシバシするので、後述のやわらかワセリンで保護してあげるとよいでしょう。
また毛染めされている方は色落ちが早いので頻度は下げたいところ。
湯シャンの補助を使う際にはしっかりとすすぎをおこなうことが必要です。
なお、ここで紹介したシャンプー代わりの補助は、体や顔を洗うときにも使えます。
米粉洗髪や米のとぎ汁洗髪は、小麦粉アレルギーの人にも使える上、リンスやトリートメントがなくてもうるおうので美髪を目指したい方にもおすすめですが、それでも髪のいたみが気になる場合は、後述のやわらかワセリンがおすすめです。
リンスの代わりとなるものは、肌に影響のないワセリンがおすすめ。
ワセリンの中でもやわらかワセリンは髪に伸びやすく、使いやすいです。
ドライヤーで髪を乾かす前にワセリンで髪を保護すると、髪をドライヤーの熱から守ります。
乾かした後は、髪のパサつく部分や傷んだ部位、毛先などにつけておくとよいでしょう。
また、スタイリング剤として使うとまとまりがよくなります。
ただ、ワセリンはつけすぎるとべたつくので量を加減しましょう。
私は髪を乾かす前に全体にやわらかワセリンを使っていますが、湯シャンだけよりまとまりがよく、しっとり感があります。
市場ではいろいろな洗顔料がありますが、余分な成分が含まれているものが多い。洗顔料に保湿成分など余計ですし、それが乾燥に効くということはありません。
それならシンプルなものを肌に負担がかからない方法で使う方が肌にダメージがかかりません。
肌に負担がかからないのは、小麦粉や米のとぎ汁、米粉です。
小麦粉洗顔の方が皮脂や角栓がよく落ちますが、米のとぎ汁や米粉は小麦粉アレルギーの方でも使えます。米をといだ日は米のとぎ汁をペットボトルに保存して洗顔に使いましょう。
皮脂が多いタイプは水洗顔だけよりも小麦粉洗顔や米のとぎ汁洗顔を適度に取り入れた方が安定します。※米のとぎ汁がない日は米粉洗顔がおすすめです。
純石けんは肌断食の定番ですが、石けん負けしやすい肌には向きません。
使われる場合は使用量を少なめにし、しっかりと泡立てて洗顔するとよいでしょう。
水洗顔に少しでも早く慣れたい!という方は、水洗顔の日を少しずつ取り入れていきましょう。
乾燥肌が気になる方は米のとぎ汁洗顔多めがおすすめです。
肌断食に入る前に、基礎化粧品を全部やめるのが怖い人が多い。
しかし、皆さまが御存知の通り、化粧品を使ったからといって肌が潤うわけでもなく、ただ、肌表面の感触をよくするだけ。
保湿剤が肌表面にとどまっているに過ぎないのです。
しかし、いきなり肌断食に入ると、この化粧品の感触がなくて不安になる、もしくはカサついて心地良くないという場合もあるかと思います。
風呂あがりにカサついたとしても待っていれば、自然と皮脂が出てうるおいますが、30分たっても皮脂が出てこない場合や肌断食に慣れていない方にはワセリンを推奨します。
ワセリンの中でもやわらかワセリンは、チューブ式な上、やわらかいので髪にも使いやすい。
化粧水が手放せないという方は、米のとぎ汁を化粧水として使うとよいでしょう。
米のとぎ汁洗顔の後、タオルで拭かずそのままにすると、米のとぎ汁化粧水をつけた状態になります。ただ、化粧水に使う場合のとぎ汁は冷蔵庫保存必須です。
また、有機物を肌につけたままでいることは不安定なので、できれば洗い流した方が無難です。
洗い流してもしっとりした感触が楽しめます。
グルコシルセラミドが水分の蒸発を防ぎます。ワセリンとの併用も効果的。
ただし、米のとぎ汁は米アレルギーの人は使えないので、その場合は純水とワセリンで地道にケアするとよいでしょう。
・湯シャンや肌断食に入る前に、シンプルケアという段階をおくと挫折しにくい。
・湯シャンの補助は、小麦粉シャンプー、米粉シャンプー、米のとぎ汁がおすすめ。
食物アレルギーの方はガスールがおすすめ。
リンス・トリートメント代わりには、ワセリンか米のとぎ汁洗髪がオススメ。
・水洗顔の前段階は、小麦粉洗顔と米のとぎ汁洗顔がおすすめ。
小麦粉アレルギーの方は米のとぎ汁洗顔か米粉がおすすめ。
小麦粉にも米にもアレルギーがある場合はガスールがおすすめ。
・肌断食の前段階は、ワセリンがオススメ。
湯シャン・肌断食初期に持っておくと便利なアイテム:
・米のとぎ汁(米をといだ日は保存を推奨)
・ワセリン(皮剥け、粉ふきなどの細胞の繋ぎとめ)
シンプルケアは、湯シャンや肌断食の前段階だけでなく、完全肌断食が合わなかったという人やメイクをある程度楽しみたい方に適しています。