水洗顔は冷たい水でなく、ぬるま湯で洗顔する方法。
具体的な水洗顔の方法に入る前に、水洗顔がどんな肌に向いているか簡単に見てみましょう。
1.敏感肌
水洗顔は、石けんや洗顔フォームを使わないので、石けん負けしやすい人や洗顔フォームで肌荒れを起こしやすい人に向いています。
洗顔をしっかりしているのに、ニキビ、赤み、湿疹等の肌荒れが改善しない人、それどころか悪化している人は、水洗顔を試してみる価値ありです。
(ただし最初からムリをしないように)
2.テカリ肌
洗顔しすぎて皮脂を取りすぎ、その結果、皮脂腺が肥大化して、テカリが止まらなくなった肌をリセットする場合にも向いていますが、最初が角栓で大変です。
この場合は、小麦粉か米粉をぬるま湯で溶いて洗顔しながらゆっくり水洗顔に入りましょう。
米のとぎ汁洗顔もおすすめです。
3.乾燥肌
また、乾燥肌の方にとっても、水洗顔はよい方法。
皮脂を取りすぎないので、返って石けん、洗顔フォームを使わないほうが快適です。
肌に刺激となるものがなくなり、ストレス対策ができていれば、2~3ヶ月くらいで改善します。
専門家によって流儀みたいなものがありますが、お好みのものを実践されるとよいでしょう。
1.宇津木式
こすらない水洗顔で有名な宇津木式。
方法は洗面器にお湯をはり、その中に顔を入れて左右に振ります。
手を使わないのでこする心配もありません。
2.シャワーで水洗顔
低水圧のシャワーを顔にあてます。
直接手で顔を触らない分、こする心配もありません。
また、シャワーの心地よい水圧でリラックス効果、顔マッサージ効果も。
3.普通に手で水洗顔
普通に手で顔を洗う水洗顔。
顔を強く擦らないように気をつけましょう。
水洗顔に慣れないうちはこの方法でもOK。
1と2を最初から徹底すると、角栓(ザラザラ)ができやすい。
角栓だらけになっても角質培養と言って続けるツワモノも。
挫折しやすいので無理は禁物。
最初は3から入り、角栓ができにくくなってきたら、1もしくは2に進みましょう。
程よく角質を残しておくと肌荒れしにくくなります。
角栓ができにくくなり、1もしくは2のこすらない水洗顔に進み、肌を触るクセがなくなると、肌荒れの改善が加速します。
角栓がひどく我慢できなくなったら、湯船で温もってそっと落とします。
それでも落ちなければ、小麦粉をぬるま湯で溶いてドロドロにしてパックしてみましょう。
※小麦粉アレルギーの方は米粉洗顔がおすすめ。
さらさらした細かい粒子が余分な皮脂や角栓を落とします。
軽い力でこすっても落ちない場合は、極力放置でいきましょう。
角栓は少し残すくらいが、肌荒れしにくいというのが筆者が実践して思ったところです。
また、定期的な運動と十分な睡眠を心がけ、肌のターンオーバーを促し、栓ができにくい肌環境を目指しましょう。
→肌タイプ別角栓対策はこちらをご覧ください
自分が心地よいと思う温度で洗って下さい。
春と秋は34℃くらい、夏は30~32℃くらい、冬は35℃くらいと季節によって変動があってもよいでしょう。
なお、火傷や炎症を起こさない限りは、温かいお湯でもOK。
ただ、皮脂が少なめの人は、後でつっぱりやすいので34℃以内にするとよいでしょう。
タオルで顔を拭く時は、柔軟剤が使われていないタオルを使い、顔をフワッフワッと押さえるようにして水気を取りましょう。
タオルドライの後は、できるだけ基礎化粧品をつけないようにしましょう。
乾燥が気になる場合でも、しばらく経ったら、皮脂がでてきます。
それでも粉を吹く場合などは、薄くワセリンをつけておきましょう。
どうしても化粧水がほしい場合は米のとぎ汁がおすすめです。
テカリ肌、角栓ができやすい肌だと初期に苦戦し、挫折することがあります。
そのまま続けるのもアリですが、挫折率の高さから少しずつ入るほうがよいでしょう。
そこで、肌に負担なく角栓を適度にとる方法を紹介します。
使うのは小麦粉。小麦粉アレルギーの方は米粉を使用します。
米にも小麦粉にもアレルギーがある方はガスールがおすすめ。
小麦粉や米粉、ガスールには合成界面活性剤も、肌をいためる成分も、常在菌環境を乱すような成分も含まれていません。
慣れてきたら、頻度を減らしたり、完全水洗顔に移行するとよいでしょう。
なお、使い方は以下の通り。※ガスールも同じ要領ですが、小皿があった方が便利。
1.手を流水で洗います
2.いつもどおり水洗顔
3.小麦粉or米粉少量とぬるま湯を手のひらで溶きます。
4.顔につけてそっとなでて流します。
※強くこすらないことがポイント。
米のとぎ汁がある日は夜に米のとぎ汁で洗顔しておけば角栓ができにくいです。
米のとぎ汁は2回目のとぎ汁をお使い下さい。
1回目はサッと洗って水を切り、その後よくかきまぜ、2回目は少量の水で再度よくかき混ぜるのがコツです。
浄水器の水でとぐと飲んだり、化粧水に使うなど保湿もできます。
米のとぎ汁にはグルコシルセラミドが含まれており、肌の水分を逃がしにくくするので、保湿に適しています。
飲む場合や化粧水に使う場合は冷蔵庫保存で3日くらい持ちます。
いずれにしても米をといだ日にはペットボトル等に保存しておくとよいでしょう。