湯シャンの快適なやり方

湯シャンの快適なやり方

シャンプーの回数を徐々に減らして湯シャンに近づける

湯シャンを始めたばかりの人は、フケや臭い、ベタつき等に悩まされることがあります。
もしかしたら、すんなりとシャンプーを使わない生活に入れない人は多いかもしれませんね。

これだけシャンプーが普及し当たり前になっていれば無理もありません。

そんな人(特に髪や頭皮の傷みが激しい人)は、徐々にシャンプーの回数を減らしていくのも1つの手。
毎日 → 2日に1回 → 3日に1回 → 1週間に1回・・・
と無理のないペースで進めて下さいね。

頭皮が徐々に慣れていきますし、徐々に入ったほうがマラセチア(常在菌の異常繁殖)などのトラブルにも見舞われにくいです。
なお、湯シャン導入についてはこちらのページに移動しました。


まずは自分に合う獣毛ブラシを見つけましょう

湯シャンで欠かせないのが獣毛ブラシ。
湯シャン前に獣毛ブラシでしっかりとブラッシングすると、髪に付着したゴミや汚れが大分取れ、髪のベタつきや頭皮の臭いが違ってきます。
(「シャンプーをやめると」のページに書いています)

自分に合う獣毛ブラシを見つけましょう。
私のように髪が多くて、しっかりした髪の人は毛束の間隔が広い方が汚れがよく取れます。
また、細毛で髪が柔らかい人は豚毛、剛毛の人は猪毛のブラシがオススメです。

ただ、木製の柄だと毎日水洗いするとすぐにヒビがいっちゃいます(T_T)
ABS樹脂」と表記されている物だと長持ちします。

なお、獣毛ブラシの選び方については「獣毛ブラシ奮闘記」に詳しく書いております。

間隔が開いたものがオススメ。掃除もしやすい。


湯シャンのベタつき対策

湯シャンをはじめてまだ間もない頃のこと。
もっと効率的な方法はないものかと思い、辿り着いたのが「非接触皮膚科学」というページ。
湯シャンに挑戦される方は、いちど詳しく読まれるとよいでしょう。

ここでは、こんなことが書かれていました。

1.湯シャン前に、前から後ろに100回、後ろから前に100回ブラシで髪をとかす。
やはり獣毛ブラシは必須ですね。
2.シャワーヘッドを頭に近づけて洗う。
3.髪や頭皮がベタつくうちは高温の湯(40℃程度)で。
4.綿手袋か綿ハンカチで湯シャン時に髪をぬぐう。
 (長く湯シャンを実践しているといらなくなります)

1の前後に100回ずつブラッシングは手がだるくなるので、私は50回くらいなのですが、実践してみると、髪のベタつきが大分落ち着きました。
シャワーはずっと持っておくと手がだるくなるので、かけるところに固定して使っています。

また、湯の温度ですが、季節によって適度な温度にしましょう。
顔の皮膚に熱がこもっていると低温にするなどの工夫も必要です。
特に暑い夏場は低温がよいでしょう。

湯シャンを長く続けていると、はじめほど手間がかからなくなります。



湯シャンは湯がもったいないのでは?

湯シャンは、洗面器に湯をためてその中でジャブジャブ洗ってもよいのですが、最低でも5回くらいは湯を替える必要があります。

また、シャワーでも洗面器でも、3~5分くらいかけて丁寧に湯シャンをしましょう。
お湯がもったいないと思われるかもしれませんが、シャンプーのすすぎに必要な湯の量と変わりません。

我が家では3人家族全員が湯シャンをしておりますが、水道代は変わりません。
返ってヘアケア製品を節約できるので経済的ですし、泡を流さない分環境にもやさしい洗髪です。


湯シャンのフケ対策:頭皮をゴシゴシこすらない

また、フケ対策のためにも頭皮をゴシゴシこすって洗わないことも大切です。
湯シャンに限らず、洗髪時は優しくもみ洗いがよいでしょう。
水洗顔の顔を擦らないによく似ていますね!
頭皮も頭の皮膚なので頷けます。

なお、日常でも頭皮をボリボリ掻くと、頭皮が炎症を起こして荒れたり、フケ症になることがよくありますのでお気をつけ下さい。


10分間の入浴でよく温まり、もう一度湯シャンでフケ予防

まず、入浴の前に湯シャンします。
上記の湯シャンのベタつき対策の要領で湯だけで洗髪してください。
この時点での湯シャンは、髪や頭皮についた汚れや刺激物を落とす作業です。
8割方の汚れを落とします。

次に10分間ゆっくり湯船につかってよく温まりましょう。
のぼせない程度の温度でOKです。
塩やアロマオイルは、肌に刺激となることもありますので、入れない方が無難です。
入浴中退屈な場合は、ツボ押しや体を撫でるマッサージなどおススメです。
防水ラジオで音楽などもいいですね。

10分間温もった後、頭皮に触ってみると、皮脂汚れや余計な角質がふやけて落ちやすくなっています。もう一度湯シャンしてみてください。1回めの湯シャンでは落ちきれなかった汚れがサッパリと落ち、フケ対策にもなります。
ここで、残りの2割の汚れを落とすのです。
ちなみに、入浴前の湯シャンほど丁寧でなくてもOKです。
2~3分くらいが目安です。

なおこの方法で湯シャンすると洗いあがりがしなやかです。
適度な皮脂が溶けて自然のリンスになるので、バシバシ傷んだ髪にも○。
髪が乾くと、サラっとして滑らかな手触りです。

シャワー

右上のキャップは、保温・蒸らし効果のある可愛いシャワーキャップ。
湯船にゆったり浸かりながら髪と頭皮全体をケア。
メーカーは獣毛ブラシでお馴染みのベス工業です。
浴室さえあれば、トリートメントを使わずして美髪ができるのが嬉しい。

シャワーだけで済ませる方が結構いらっしゃいますが、湯シャンをより快適にしたい場合は10分間のゆっくり入浴をおすすめします。


入浴後にもう一度湯シャン

上記の10分間入浴で温まると、頭皮の汚れが落ちやすくなります。フケや皮脂対策に便利です。

また、タオルで頭皮を蒸すのも一つの方法で、私も獣毛ブラシを持っていない最初のうちにやっていました。
その後にもう一度湯シャンすればよかったのですが、その頃はそんな知恵がありませんでした。



湯シャン初期の臭いが気になるなら早く乾かす

湯シャンを始めたばかりの頃は、濡れたままだと臭います。

そこで、気になる方は、お風呂上がりや湯シャン後、すぐにタオルで水気を取り、ドライヤーで乾かすとよいでしょう。気にならなければ、自然乾燥でOK!
ただ、冷え性の方は冬場は乾かした方がいいですし、髪を乾かして寝る方が翌朝髪を整えやすいでしょう。

ちなみに筆者は、物ぐさなので最初、自然乾燥ばかりしていました。
家族によると、濡れているうちは、頭皮の近くでかぐと臭うようですが、乾くと臭わないそうです。(始めてから2ヶ月くらいの時)

湯シャンを長期にわたって続けるとニオイが気にならないようです。
湯シャンを始めて5ヶ月くらいたった頃には濡れたままでもニオイはなくなっていたようです。

※手や顔が乾燥しているときは、その肌にドライヤーの風がかからないように気をつけます。
ドライヤーを使う場合は、低温にすると髪にも皮膚にも快適です。


エアータオルで髪をすばやく乾かす

筆者は、自然乾燥とドライヤーと両方やってみましたが、自然乾燥の方が髪がパサつかず、しっとりします。
また、肌も乾燥しにくいようです。

私のように剛毛でたくさん毛のある人はドライヤーで乾かすだけでも30分以上。速乾ドライヤーでも限界があります。

そんな時はエアーかおるが便利。
このタオルで髪を拭いてから、乾かすと速く乾きます。
繊維に空気が織り込まれているので、普通のタオルよりふんわりしていて、吸水性に優れています。
洗ってもふんわり感があるのが嬉しい所。
拭いた直後も水気が滴らず便利。水洗顔後の水気を取るときにも顔に水が残らず便利です。


髪を短くしてから湯シャンに入る

ここまで湯シャンのコツについて書いてきましたが、最も手っ取り早い方法があります。それは髪を短く切ってから湯洗髪に入ること。

トリートメントのページでも書きましたが、すでにシャンプーなどのヘアケア剤で傷んでしまった毛は元に戻ることはありません。本当にきれいな髪がほしいなら、健康な頭皮になってから出てくる新しい髪の毛を伸ばし育てていく他ありません。

それならいっそ、傷んだ髪の毛も整理してから湯シャンを始めようというのが、「湯洗髪美髪育成法」。なんて勝手に名前つけちゃいました。

髪を切るのが苦でない方は、この「湯洗髪美髪育成法」おススメです。
なんたって、湯シャンがしやすい、髪のゴワゴワ感がさほど気にならない。
男性の方で坊主頭にしてから湯シャンを始めた方がいらっしゃいますが、最初からすんなり入れたそうです。

頭皮

ちなみに右の写真は、湯シャン1年半以上経過した私の頭皮と髪。
シャンプーやカラーをしていた頃の髪をバッサリ切り捨て湯シャンのきれいな髪だけ残しました。
光にあたると黒光りします。

また、適度な皮脂で自然のリンスを楽しんでいます。
おかげで手触りがよくしなやかな髪に。 朝のセットもラクチンです。
ただ、界面活性剤が残留することがなく、髪をコーティングするものが自分の皮脂になったので、ブラシが早く白くなり、毎日ブラシを洗う必要があります。


湯シャンに必要な道具をそろえる

なお、さいきんはこんな便利なセットが販売されています。

お湯洗髪完全達成セット」というものです。

このセットは、湯シャンを始めるのに便利なもの(獣毛ブラシ、小麦粉シャンプー、洗濯洗剤、綿手袋、ブラシクリーナー)が一通り揃っています。

私が始めた頃はセットが売られていなかったので、別々に買いました。


快適な湯シャンのやり方 まとめ

快適な湯シャンの基本的なやり方は下記のとおり。

1.獣毛ブラシで前後に50回ずつブラッシング。
2.1回めの湯シャン。(8割)シャワーでも洗面器でもOK。
やさしく頭皮を揉むように洗い、髪は手ぬぐいなどで拭うとベタつきが取れやすい。
3~5分くらいかけて丁寧に洗うとよいでしょう。
3.10分間ゆっくり湯船につかって温もりましょう。
4.湯船で温もったらもう一度湯シャン。(残りの2割)
最初の湯シャンよりサッと洗いましょう。2~3分くらいが目安です。

上記の方法でもなかなか快適な湯シャンに入れない場合は、少しずつシャンプーを減らす方法でいきましょう。→詳しくは湯シャン導入のページヘ

大体、4~6ヶ月で髪や頭皮は落ち着いてきます。
※個人差がありますこと、ご了承願います。



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