湯シャン:ブラシや指につく白い粉(皮脂)

湯シャン:ブラシにつく白い粉

フケだらけ

湯シャンは、シャンプー液を使わずに湯だけで洗髪する方法。
湯だけで洗髪することにより、髪や頭皮、肌へのダメージをなくす美容法であります。

頭皮に赤みや湿疹が出やすい方、顔にニキビや赤みなどの異常が出やすい方、
ちょっとした刺激にも反応してしまう方、薄毛が気になる方は、シャンプーやリンスなどのヘアケア剤で髪や頭皮、肌にダメージが及びやすい。
そんな時に、湯シャンが重宝するわけです。

また、湯シャンは、水洗顔や肌断食とともに実践することで効果を発揮します。

しかし、この湯シャン。
始めたばかりの人、いえ、ベテランの湯シャン愛好家でも戸惑うことがあります。
それは、ブラッシング時の白い粉(皮脂)です。

湯シャンをしていて、ブラッシングをするとブラシに白い粉がつきませんか?
実はその白い粉、皮脂なのです。


湯シャンで落ち着くものとそうでないもの

・ベタつき(余分な皮脂)、髪のバシバシ感 →落ち着きます
ベタつきや髪のバシバシ感は湯シャンを続けることで徐々に落ち着いてきます。
ベタつきは湯シャンにより、皮脂サイクルや常在菌環境が正常になることで落ち着いていきます。
髪のバシバシ感も、湯シャンを続けることで頭皮が回復し、その頭皮から出てくる髪からきれいになっていくのですが、傷んだ部分を切っていく必要があります。

湯シャン

・炎症性のフケ →落ち着きます
炎症性のフケも徐々におさまり、目立たない程度に落ち着きます。
人体には新陳代謝があるため、まったくフケがないというワケにはいきませんが、頭皮が改善していくにつれて目立つほどの異常なフケ(主に炎症が原因)は減っていきます。

・ブラシにつく白い粉(適度な皮脂) →落ち着きません
ブラシで髪をといた後に、ブラシに白い粉が付着するのは、時間がたってもさほど変わりません。手グシで髪をとく人は、指に白い粉がつくこともあるでしょう。

このブラシや指についた白い粉を見て、慌てて湯シャンをやめる人も少なくありません。
フケと間違えて慌てる人もいます。



白い粉の正体

こわい
自然の整髪料で
髪しなやか♪

冒頭でも述べましたが、この白い粉の正体はズバリ皮脂です。

頭皮から出た適度な皮脂は、髪をコーティングしてくれます。
そして、皮脂はしなやかさとツヤを髪に与えてくれます。
そう、白い粉(皮脂)は自然の整髪料だったのです。

それだけではありません。
適度な皮脂を保つことで、常在菌のバランスを保ち、頭皮や髪を守ってくれるのです。


シャンプーを使っていると白い粉がつかない理由

当然のことですが、シャンプーを使っていると、ブラッシングをしようが、手グシで髪をとこうが、白い粉は付着しません。

というのは、シャンプーを使うことで自前の皮脂は根こそぎ取られてしまいます。
その代わりにシャンプーに含まれる界面活性剤(感触剤など)が髪をコーティングしてくれます。
一旦コーティングされると、髪は滑りがよくなり、ホコリや皮脂の粉をつきにくくします
その代わり界面活性剤が残留した髪なので、頬や額に触れると肌がいたみます。

自分の皮脂を取って人工のものでコーティングするのはバカバカしいと思われるかもしれませんが、この方法も欠点ばかりではなく、髪を滑りやすくし、ホコリや皮脂の粉をつきにくくするので管理がしやすいという利点があります。
ただ、肌の弱い人にとっては荒れやすいという欠点もあるので、肌荒れをしやすい人や肌荒れを改善したい人にはお勧めできる方法ではありません。

シャンプーを使う洗髪方法は、肌や頭皮が強い人、肌にニキビや炎症、乾燥などの異常がない方に向いています。
また、髪もシャンプーを使っているうちはそこそこきれいなので、シャンプーを使い続けてもよいという人に向くでしょう。(その代わりやめたときには傷んだ髪が明るみになります)



湯シャンで発生する白い粉、どうすれば?

ブラシ
白い粉(皮脂)がついたブラシ

どうもする必要はありません。
心配する必要もありません。

白い粉が付着したブラシは、手ぬぐいなどで拭いながら洗えばきれいになり繰り返し使えます。
髪や頭皮は1日1回湯シャンをすることで、皮脂や常在菌の入れ替えを行います。
湯シャンで一旦皮脂が落ちても、時間がたてば必要な量だけ皮脂が出てきます。

皮脂は必要があって出ているものですし、人体の自然の分泌物です。
異常でも何でもありません。
返って皮脂がない方がおかしいくらいです。

私は湯シャンを3年以上実践しておりますが、獣毛ブラシで髪をとかすと上記写真のとおり、白い粉がつきます。手グシの時は少しですが白い粉が指につくこともあります。

しかしそれは髪をコーティングしている皮脂であり、自分の髪をしなやかにし、ツヤを出してくれるものなので気にしません。

似ているもので体毛(うぶ毛)もありますが、うぶ毛も絡まったり傷んだりしないように、皮脂がコーティングされています。


湯シャン:ブラシにつく白い粉 まとめ

・ブラシや指につく白い粉は、髪をコーティングしている皮脂。
心配する必要はありません。

・髪をコーティングしている皮脂は、髪をしなやかにしツヤを与えてくれる自然の整髪料。

・シャンプーを使う洗髪方法では、髪をコーティングするのが皮脂ではなく界面活性剤。
肌荒れしやすい人にとってはダメージとなりますが、肌の強い人にとってはホコリが付きにくいという利点があります。

・ブラシや指に白い粉がついてもそれは髪に必要な皮脂なので、対策する必要はありません。
ただし、皮脂が多くてべたつくようであれば、綿手袋や手ぬぐいで髪を小束に分けて拭うとよいでしょう。湯シャンを続けることで、皮脂の分泌や常在菌環境が正常になっていきます。

・湯シャン初期で、苦戦されている場合は、補助を使うのもアリです。
→詳しくは湯シャン導入のページをご覧ください。



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