肌を触らないことの重要性

肌荒れを予防改善するには

顔を触る

これまで、湯シャンや水洗顔、肌断食について述べてきました。
しかし、それだけでは不十分。

肌荒れを予防改善するのに、最も重要な項目がもうひとつあるのです。

それは日常生活内で「肌を触らないこと」。

簡単なようで、実は難しい。

多くの人が、顔が気になってついつい触ってしまう、頬杖、ニキビを触る等の行動を取っています。そして多くが、手で顔を触るクセなど気にもとめず、再々触ってしまうのです。

また、手で顔を触らない、荒れた肌を触らないことが大切な人もいらっしゃいます。
それであっても肌が気になれば触ってしまう→自己嫌悪みたいな方もいらっしゃると思います。
(ちょっと前までの私がそうでした)

そこで今一度、なぜ肌を触ると肌荒れしやすいのか、肌を触らないにはどういう工夫をすればよいかをここで振り返ってみます。



日常的に肌を触ってはいけないのはなぜ?

肌が弱く荒れやすい人ほど、顔を手で触ると反応が出ます。
特にしつこく同じ場所を触っていると、炎症を起こして赤みが出たり、プツッとブツになったりします。また、時間をおいて、ニキビやカサつきという形でも反応が出やすい。

その理由は2つ:
1.肌にしつこく触ることで、その部位に炎症が起きる、ピリピリする
2.手に付着した物質(柔軟加工、抗菌加工されたもの等)

2はアレルギー肌、酒さ、アトピー、接触性皮膚炎などにありがちですが、普通の肌の人でも1の条件で肌に反応が出てしまうことがあります。
肌にしつこく触る、こすることで、その部位に熱、ダメージが生じ、炎症、赤み、ブツ等の肌トラブルに見舞われがちです。

また、肌断食で肌が改善している途中で、しつこく触ったり、こすると、せっかく回復しつつある角質層が擦り落とされてしまいます。そのせいで、肌の防御力が低下し、肌荒れぶり返しのケースもよくあるようです。

このように、肌をこすったり、触ったりすると、敏感肌だけでなく普通の肌にもダメージとなるのです。 特に、スキンケア商品を毎日使い込んできた人ほど表面の角質層が薄くなっているので、ダメージを受けやすい傾向にあります。

肌断食が成功し、表面の角質層が回復してキメができている状態だと、ソーッとなでる程度なら反応は出にくいのですが、触らないに越したことはありません。


肌を触るクセをなおすには?

上記のように肌を触るクセ、頬杖、頬を手で触る等のクセを治さない限り、肌荒れは改善しにくいでしょう。

肌断食をしていて、顔を触るクセが治らないばかりに改善期間が長引いたという例も多い。

そこで1つ提案。

いっそ、肌のことは忘れて下さい
肌のことを忘れて、何か夢中になれることに没頭してみてください。

え?って思われたでしょう。
でも、顔を触るのは、肌が気になるから触るのであって、気にならなければ恐らく触りません。

このように「肌を触るクセ」をなおすには、肌から意識をそらすことが効果的。
そして肌から意識をそらすには、夢中になれる趣味などの活動が効果的です。
夢中で何かをしている時は楽しいですし、顔もイキイキ。
肌にとってもよいホルモンが分泌され、一石二鳥です。


痒みがある場合

不思議なことに、肌の気になる部位を意識し続けていると、余計に痒くなってきます。
逆に痒くても放っておくと治まります。意識をそこからずらすと意外と痒いのがなくなります。

なお、まだ肌がいたんでいる段階だと汗でピリピリしたり、痒みが生じることがありますので、汗は水洗顔で洗い流しましょう。

そして、痒かった部位にワセリンをつけて保護しておきましょう。
角質と角質をつなげてバリアをつくるのでさらなる刺激を防いでくれます。

汗をかく時期は、ハンカチやタオルに保冷剤を包んで、適度に冷やすと炎症が治まり、痒みが治まっていきます。ただ、冷やしすぎると返って赤みが強くなる等の異常が出てきますので、程々(1回につき2~3分程度で頻繁には行わない)がよいでしょう。
人によって合う、合わないもあります。また、強く押し当てないように気をつけて下さい。
グリグリと痒い部分に押し当てると逆効果になります。

右上の保冷剤(ポケットクマのメス)は、凍らせても硬くならず、柔軟です。
顔にフィットしやすく、使いやすい。※オスの方は硬い。

なお、氷や保冷剤、冷えた缶ジュース等を顔に直接あてるという荒技は、ストレスになるくらいならしない方がよいでしょう。(よっぽど暑い日とかなら別ですが)
肌を冷やすと、毛穴やたるみに効果があるという説もありますが、冷やした後は肌は元の温度に戻りますし、毛穴も元に戻ります。

なお、冬など寒い時期は冷やすよりもワセリンでカバーした方が無難です。


肌を触らないことの重要性

・肌を触るクセは、敏感肌だけでなく、普通肌であっても肌荒れの元となる。

・肌を触るクセをなおすには、肌から意識をそらし、他のことに夢中になるのが効果的。

・ぶっちゃけ肌に無頓着な人ほど荒れにくい。

・痒みやピリピリ感があれば水洗顔。

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